毎日一冊!毒書レポート 第1回。
『不勉強が身にしみる』、長山靖生、ちくま新書
著者の長山氏は学生時代ろくに勉強せず本ばかり読んでいた。
自身が親になり、子供にものを教える必要に迫られたことで
あらためて「不勉強が身にしみる」思いがした、という。
自身が「不勉強」という立ち位置から出発しているから、その文章には
ハウツーものにありがちな押しつけがましさがない。
それでいて、現状に危機感を抱くだけの想像力も失いつつある
「勉強しない子供(大人)たち」への鋭い警告を含ませているあたり
著者のバランス感覚の良さに感心してしまった。
「いまここにないもの」への想像力がないからこそ、「自分には
隠された才能がある」などと悠長なことを言っていられるのだ。
そして、正論よりも俺理論=妄想に頼るようになる。
そんな思考をする人々の群れが今の日本社会を作っている。私もそのひとり。
経験にだまされないために、道理を学ぶ。
肝に銘じたい。
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